地域と共に未来をひらく!
アクティブ社員が生み出す、
地域との新たな絆

この記事は、2025年12月に読売新聞オンラインに記事広告として掲載されたものです。

帝人フロンティアが、元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗さんをCCP(Co-Creation Partner)に迎え、2024年にスタートさせた「未来をひらく、New Frontierプロジェクト」。帝人フロンティアの創り出すソリューションを発信したり、社員のリーダーシップやフロンティアスピリッツを育成するなど、廣瀬さんとともに「より良い未来を共に創り出す」ために活動している。

そんな共創の中でも、今回のテーマは“地域との共創”。会社を離れたところでも、帝人フロンティアグループで培ったチャレンジ精神をもって、その地域に根ざし、未来に向かって活動するアクティブな社員たちの姿を廣瀬さんが追いかけた。

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地域スポーツの振興に貢献してきた帝人フロンティアグループ

帝人フロンティアが提供する衣料繊維の中には、ファッションやユニフォームの他に、吸汗速乾、接触冷感、ストレッチ性など、スポーツウェアに適した機能を持つものも多い。また、グループ会社の帝人コードレが扱う人工皮革は、スポーツシューズやボールなどに広く使われている。

こうした中、帝人フロンティアグループはプロサッカークラブのV・ファーレン長崎のオフィシャルパートナーを務めるなど、地域スポーツの振興にも力を入れてきた。

さらに、それは企業としての取り組みだけにとどまらない。自由なチャレンジを推奨する企業風土が後押しとなって、業務を離れても個人レベルで地域スポーツに貢献している社員がいるのだ。そんな「地域の絆」を大切にする社員の姿を廣瀬さんに追ってもらった。

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Case①:週末は変身!ラグビースクールのコーチに

廣瀬さんがやって来たのは、兵庫県神戸市のラグビーグラウンド。子どもたちの元気な声が響いてくる。赤のヘッドキャップが、緑の芝に映えて美しい。「芦屋ラグビースクール」のメンバーだ。

「おぉ――い!廣瀬さぁ――ん!!」と声がして、男性が駆け寄ってきた。帝人フロンティアのグループ会社、帝健で働く中野晶之である。帝健は、帝人グループの高機能繊維素材を用いた健康・防災・安全などに関連する製品の製造・販売を行っている。

中野

私は帝健の社員なんですけど、休日はここでコーチもやっているんです。早速ですが廣瀬さん、子どもたちにラグビーの指導をお願いできませんか?

廣瀬

わかりました、行きましょう!

中野は普段、帝健のプロテクション部で、アラミド繊維を使用した防護衣料などの製造・販売に携わっているが、休日になると子どもたちのラグビーコーチに。試合ではレフリーも務める。

1978年に設立された芦屋ラグビースクールは、関西を代表するラグビースクールで、兵庫県芦屋市と近隣に住む400人近い子どもたちがラグビーを楽しんでいる。大会では2度の日本一に輝き、国内トップレベルのリーグや海外で活躍するOBも少なくない。

憧れのラガーマンの直接指導とあって、子どもたちはやや緊張の面持ち。でも廣瀬さんが「ナイスキャッチ!」「おっ、いいね」などと声をかけながら指導していくと、グラウンドには活気がみなぎってきた。

子どもたちと一緒に汗をかいた廣瀬さん。「とにかく前を見ることを意識しよう」と、たくさんのアドバイスを子どもたちに出してもらった。

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ラグビーの熱血指導が、ビジネスにも生きる理由

ひと汗かいてから、芝生の上で廣瀬さんと中野が語り合った。

廣瀬

いやぁ、子どもたちが思った以上にグイグイきてくれて。みんな素直で、前向きで、いいラグビースクールですよね。中野さんはどうして、会社にお勤めの傍ら、ラグビーの指導をされているんですか?

中野

自分の子どもがラグビーを始めたことがきっかけで、ラグビーに魅了され、コーチとしても関わるようになりました。

廣瀬

指導を通して、具体的に何か変わったことってありますか?

中野

子どもに対して頭ごなしに指導しても、その場では「わかりました」と言っていても実際は……ということが多いんですよ(笑)。なので、この子はどう思っているのか? どうして今のプレーをしたのか? と考えるクセがついたんです。そうすると、ビジネスの場でも同じだなと気がついて。
仕事でも、相手はどんな思いで発言しているのか、行動しているのかがすごく理解できるようになりました。若手に対しても、褒めて伸ばすということを意識するようになってコミュニケーションが取りやすくなりましたね。

廣瀬

なるほど……! 平日は会社、週末はラグビーって一見大変そうですけど、そんなにポジティブな相乗効果があるんですね。

中野

今では、友人の子どもが何かスポーツをやりたいって時は、ぜひラグビーを!!って勧めてるんですよ。ラグビーって、「憲章」を持っている唯一のスポーツですよね。

ラグビー憲章

 最も大切にしている価値として五つのコアバリュー(品位、情熱、結束、規律、尊重)を掲げ、選手、指導者、レフリー、スタッフ、ファンなど、ラグビーに関わるすべての人々に共有してほしい価値観として定められている。

中野

私はこの中でも、「規律」がいちばん大事だなと思っていて。子どもたちには、ラグビーを通して、普段の生活においてもいろんなルール、規律を守れる大人になってほしいと願っています。

廣瀬

ラグビーを地域の人たちで支えるってすごく素敵なことですね。

地域スポーツは、特に子どもたちにとっては心身の健全な発達を促すという意義がある。またスポーツを通して培った仲間との強い絆は、大人になっても続いていくに違いない。そうして社会が、より明るく、温かいものになる。その積み重ねが「未来をひらく」ということなのだろう。

さて、ラグビースクールを後にした廣瀬さんが次に向かったのは…なんと島根県大田市!かなりの遠出だが、今度はどんな「地域との絆」が待っているのだろうか?

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表敬訪問!島根県大田市の楫野弘和市長のもとへ

島根県大田(おおだ)市といえば、帝人フロンティアのグループ会社である帝人コードレの島根工場がある場所だ。島根工場では人工皮革の製造から仕上げ加工までを行い、技術開発にも力を入れている。

もともと大田市は、地域活性化のための企業誘致に積極的だった。帝人コードレも温かく迎え入れてもらい、島根工場の社員の多くは大田市民。2019年には、工場の増設計画も快く大田市に認定してもらった。

そのような経緯もあり、大田市に到着した廣瀬さんはまず、島根工場の工場長である島林一雄と大田市役所で待ち合わせ、楫野弘和(かじの・ひろかず)市長のもとを表敬訪問。

早速、大田市の魅力について市長の話を伺う。

楫野市長

大田市に来られての最初の印象は、自然の豊かさだったと思います。その中でも、最大の自慢は世界遺産にもなっている石見(いわみ)銀山です。最盛期には世界の銀の3分の1を日本が生産しており、石見銀山が一番の産出量を誇っていました。

そしてもう一つの自慢は、多くの優良企業の存在ですね。特に帝人コードレさんはたくさんの従業員の方々を抱えてくださり、雇用面で非常に貢献していただいています。

島林

我々は「大田市から世界へ」を合言葉に人工皮革の製造販売をしており、特にスポーツ分野においては世界中のアスリートに使われています。これからも大田市に根を張って、しっかりと企業活動に取り組んでいきます。

廣瀬

アスリートが大変お世話になっていると聞いて、ラグビーをやっていた僕もあらためてうれしく思いました。大田市から世界につながっているというのは本当に素晴らしいことですね!

楫野市長

私も大田市の企業の製品が世界で活躍しているのを見るのが楽しみですし、誇りに思います。そういうグローバルな企業が大田市にあるということを子どもたちにも知ってほしいですね。これからもぜひ、大田市の発展に貢献してください。

島林

はい、頑張ってまいります!今後ともよろしくお願いいたします!!

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Case②:有志の消防団活動で地域の安全を守る

次に、廣瀬さんと島林は帝人コードレ島根工場に向かった。待ち受けていたのは数人の社員。

部署はそれぞれ異なるものの、地域で同じ活動に取り組む仲間ということで……。「今から、その場所へ行きましょう!」。向かったのは消防署だった。そして……

(写真左から)田邊さん、小野さん、平井さん、齊藤さん
田邊

これが私たちの、もう一つの姿です。廣瀬さんに、敬礼っ!

彼らは帝人コードレの社員でありながら、ボランティアの一環として地域の消防団にも入っているのだった。実は帝人コードレは大田市消防署の協力事業所に認定されており、会社の理解があるので参加しやすいとのこと。

平井

私はUターンで地元に帰って来て、知り合いに誘われました。

齊藤

私は昔から消防団に興味があって。

と、それぞれの思いをもって入団している。

田邊

せっかくなので、廣瀬さんにも制服を用意しています。ぜひ、私たちの活動の一部を体験してください!

消防署の方にも指導に入っていただき、廣瀬さんも一緒に救急救命法を実践。周囲の安全確認に始まり、声かけ、呼吸の確認、胸骨圧迫という一連の流れを教わった。

団員たちは、働きながらの活動は大変ではあるものの、地域の安全を守ることにとてもやりがいを感じているとのこと。人々の暮らしを支えるために、ボランティアメンバーは、いつでも現場に立ち向かう心の準備をしている。

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Case③:伝統芸能を継承!和太鼓グループに参加

辺りはすっかり暗くなる中、廣瀬さんはまた別の場所へ。着いたのは、大田市の地域交流館「静之窟(しずのいわや)」。

建物の外にまで、ドンドコと威勢のいい音が聞こえてくる。数人が太鼓を打ち鳴らしており、その中に帝人コードレ社員の縄江綾子がいた。

廣瀬

すごい迫力で、胸にズンズンきました!

縄江

これは「石見銀山天領太鼓(いわみぎんざんてんりょうだいこ)」と言いまして、大田商工会議所の青年部を中心に、大田市を盛り上げるために生まれた太鼓チームなんです。

廣瀬

そこに入って活動されているんですね。実際にやってみてどうですか?

縄江

メンバーと音を合わせる一体感があって、すごく楽しいんですよ。廣瀬さんもたたいてみませんか?

廣瀬

えっ、いいんですか!? うれしい!!

「石見銀山天領太鼓」は、和太鼓という民俗芸能を保存継承し、郷土に根付く伝統文化となることを目指して1986年に結成された。市民会館で毎年コンサートを開催するほか、世界遺産石見銀山の広報活動や、学校での太鼓指導、各種イベントでのアトラクションなどにも参加しており、大田市民にはなじみ深い。2026年には結成40周年を迎えるとのこと。

「軽く握って、親指と人差し指の間にバチがくるように」「しっかり上に上げて振り下ろす」「今度は肘と手首だけで」「最初は歩く速さ、次は走る速さで」……天領太鼓の代表が直々に指導。「けっこう筋がいいですよ」と褒められて、廣瀬さんも照れ笑い。

メンバーそろっての大迫力の演奏も聴かせていただいた。

縄江

廣瀬さんも、たたいてみていかがでしたか?

廣瀬

めちゃくちゃ楽しかったです! たたく角度とかテンポで、こんなにも表現できるのかって。褒めていただけたしね(笑)。

今回、地域の子どもたちとの絆づくり、地域の安全を守ること、地域の伝統をつなぐこと……と、いずれも“地域”をキーワードに、社員とともにさまざまな体験をした廣瀬さん。あらためて、感じたことを語っていただいた。

廣瀬

ラグビーのコーチに、消防団、和太鼓。それぞれに社員の方の思いがあり、どれも地域に貢献する素晴らしい活動なので、ぜひ継続していただきたいと思います。僕自身もたくさんのことを学ぶことができました。そして何より、帝人フロンティアグループのことがますます好きになりました!

単により良い製品を作ればいいというわけではなく、さまざまな人との交流や協力、支援があってこそ帝人フロンティアグループは存続している。そのことを社員一人ひとりが胸に刻み、地域との絆を引き続き大切にしながら、帝人フロンティアグループは未来をひらいてゆく。

※出演者の部署・肩書等は、撮影時(2025年9月)のものです。

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